泉佐野市の市名売却
皆さん、こんにちは。
「泉佐野市の市名売却」、これには、驚きました。
「ものすごい広告価値になる」と、大阪の橋下市長は、大絶賛のようです。
私は、泉佐野市の 千代松 市長とは、JC関係で以前からの知り合いですが、「オイオイ、これは、やりすぎやろ」と思います。
まァ、そんなことはないと思いますが、この問題が影響して起こるかもしれない懸念を、あえて挙げさせていただきますと、
「我が篠山市の市名の問題が、この泉佐野の問題と同一線上で扱われないか」と言うこと。
まァ、ないと思いますが、念のため。
もし、単純に同一線上で扱われ、比較対照に利用されてしまうと、それは、「丹波篠山」の持つ名声を、これまでに築きあげ、その信用を守ってこられた人々に対する敬意すら失われた、とても薄っぺらい議論になってしまいます。
私は、この20数年の間、観光協会や商工会、JC等々の活動の中で、「丹波篠山」を売り出し、その価値を守り今日まで育て上げられた多くの関係団体や、それに携わってこられた方々と接してきました。
篠山であろうと丹波篠山であろうと、ブランドが有名になれば、上澄みだけを目当てに“乗っかりたいだけ”の輩は必ず出てきます。
地域の信用を守っていかなければならないのは、何れにせよ当たり前の話で、その為の努力は、今迄からずっとされてきまし、これからは、もっともっとシビアにしていかなければならないでしょう。
だからこそ「丹波篠山」の信用は、なんとかかんとか守られてきたのです。
「丹波篠山」は、誰かの思いつきでも、突然降って湧いたものではありません。
今までの蓄積を、将来戦略の術として、どう活かすのかを経営的視点から議論してほしいものです。
時節柄、市議会選挙も近いこともあって、選挙戦において「篠山市の市名問題」が、争点の一つになるのは間違いないところで、それが各候補者の「篠山市の将来展望に立った主張」の中で、大いに議論されることは、歓迎すべきことです。
今回の泉佐野の問題は、橋下市長が絶賛するような“経済的側面”や、郷土愛や誇り等々の精神的な部分まで、「市名」が持つ意義について多くの問題を提起してくれました。
地方の時代を生き抜くために、地域間連携のもとでも個々の競争はしていかなければなりません。
そこでは、経営力の差が地域間格差に直結するので、それぞれが切磋琢磨しなければなりません。
結果、それが連携地域間全体の底上げにつながります。
経営は、単なるケチケチ勘定だけではなく、何に投資するかの判断力と、結果を導き出すための戦略・戦術の展開です。
繰り返しますが、「丹波篠山」は、誰かの思いつきでも、突然降って湧いたものではありません。
今までの、特にソフト面での蓄積を、将来戦略の術として、どう活かすのかを経営的視点から議論してほしいものです。
コメントを残す